退職する際の心構えとして、まずは円満に辞められるよう心掛けることです。大きなプロジェクトの前や繁忙期の退職は避け、できるだけ周囲に迷惑をかけない時期に退職するようにしましょう。会社から引き止められることもあるかもしれませんが、自分自身の意思を確認して判断するのが大切といえます。直属の上司が話しに応じてくれない場合、さらにその上の上司に相談するのも方法です。また、最終手段としては、労働基準監督署に相談することもできます。
意思が固まれば退職日を上司と話し合って決め、2週間前までに届けを手渡しで渡します。公的な手続きはこの頃から概要を確認し、今後自分で手続きできるように備えておきましょう。残務整理や引き継ぎのスケジュールも同時期に立て、業務の内容や作業をノートにまとめたり、取引先への挨拶などを行います。自分が辞めた後に業務が滞らないよう、細心の注意を払うことが次の職場で成功する秘訣です。整理する内容としては、業務の段取り・優先順位・トラブルの対処法などです。余裕を持って後任者に引き継ぎができるよう、スケジュールを立てましょう。当日は会社に返すもの(健康保険証・身分証明書・制服など)、受け取るもの(年金手帳・離職票など)をチェックし、個人のロッカーやデスクの片付けをします。
そして、社内外の挨拶も欠かさず行うことです。今後、どのような形で関わる機会があるかわからないので、お世話になった人には必ず挨拶を済ませておくのが大切となります。